炊飯器っていつからあるの?

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今では、お米を炊くのに当たり前に使っている炊飯器。でも炊飯器って実際いつからあるのでしょうか?
どんな経緯で炊飯器ができて今にあるのか?炊飯器のルーツを辿っていきましょう!

◆炊飯器の歴史

今ではあって当たり前の炊飯器、いつからあるのでしょうか?

 <炊飯器ができる前>
 炊飯器できる以前は、土、石、レンガで出来た竈に薪で火を起こし調理をしていました。
炊飯だけでいうならば、釜や鉄鍋に米と水を入れ火にかけ、竹筒で息を吹きかけながら
火調整を行い「はじめチョロチョロ、中パッパ、ブツブツいうころ火を引いて…」と
いう「うたい文句」にもあるように、長い時間かけて火の当番をする大変な仕事でした。

この大変で且つ欠かせない仕事をどうやったら楽に出来るか?と考え出されたのが、
「炊飯器」です。では、その代表となる「ガス炊飯器」や「電気炊飯器」について触れていきたいと思います。

 <ガス炊飯器>
  ・1902年(明治35年) ガスかまどを開発
・1957年(昭和32年) ガス自動炊飯器を開発
  ・1979年(昭和54年) 電子ジャー(保温機能)付きガス自動炊飯器を開発
  ・1982年(昭和57年) タイマー付き炊飯器発明
  ・1991年(平成 3年) かまどでの炊飯を忠実に再現した家庭用高級機
「aかまど炊き」発売
  ・2012年(平成24年) 21年ぶりにフルモデルチェンジされた「直火匠」
各ガス会社が共同開発

上記の年表の中で、まず1902年に先駆けして初の「炊飯器」を開発したのは
東京のガス会社という事が分かっています。最初は裕福な家庭に「ガスかまど」が
普及し、その後、品質改良や価格改良を重ねながら、1960年(昭和35年)頃、各ガス会社の協力によって、一般普及ができるまでに成長しました。

 <電気炊飯器>
  ・1937年(昭和12年) 「炊飯ひつ」発売
  ・1950年(昭和25年) 「練炭炊飯器」発売
・1955年(昭和30年) 「自動式電気がま」発売
  ・1960年(昭和35年) 「保温式の電気炊がま」発売
・1967年(昭和42年) 「フッ素加工した電気がま」発売
・1972年(昭和47年) 「ジャー兼用電気がま」発売
・1979年(昭和54年) 「マイコン内臓電気がま」発売
・1980年(昭和55年) 「おかゆ炊き兼用の電気がま」発売
・1985年(昭和60年) 「多機能保温がま」発売
・1988年(昭和66年) 「電磁誘導加熱(IH)炊飯器」発売

  電気を使用して米を炊くと言う発想は昔からありましたが、実現化に至るまでは
上記の年表のように長い年月を掛け、一般普及した歴史があります。

最初に書いてある「炊飯ひつ」と言われるものは、自動車のガソリンエンジンによる発電を利用して、車の中で炊飯を可能にしたものです。運転中にも炊飯が妨げられることはなく、酷寒地でもご飯が凍らない仕組みで画期的な炊飯器でした。
この「炊飯ひつ」を装備してあった車の名前は「九七式炊事自動車」や「九四式六輪自動貨物車」などで、主に旧陸軍が遠征の時に使用していたようです。

この他の電気炊飯器と言えば、単にヒーターで加熱し一定の温度になると切れる単純な構造のものばかりで、東京通信工業(現在のソニー)を初め、各メーカーも試行錯誤し炊飯器を造っては販売するという苦悩の歴史がありました。

炊飯器には試行錯誤が重ねられている 
こういった炊飯器の歴史の中で、最初に実用的な電気炊飯器を発明したのは、東京の町工場である「光伸社」の三並 義忠さんが造ったものです。釜を三重化する方法を採用することで実用的な炊飯が可能となりました。
  
かまどで炊いていた時代から、炊飯器でご飯が簡単にできる時代までの歴史を調べ
てみて、時代の変化とともに、食に対する意識も変わってきた事がわかりますね。
色んな失敗を繰り返して改良を重ね、今や炊飯方法も千差万別。
色んな機能が付き、最近はケーキやパン、煮込み料理にまで使える「万能器具」に
変化しています。今後の炊飯器の歴史はどのように刻まれていくのでしょうか。